時々迷走しているヤツもいるけれど

「主人公は君だ!」
十○年前のゲームの常套句
あの頃の主人公たちは、プレイヤの分身だった
最低限の自己主張すらせず、ただただプレイヤの思うがままに動く
ADV系では立ち絵すらなく、偶々画面上に登場の機会があったとしても、そんな髪型のヤツいたら、間違いなく苛められるよ!って感じの、前髪で顔を隠した絵しか与えられなかった


しかし、時代は流れ彼らは自己主張を始めた
プレイヤの想像の斜め上の行動を取り、世界を引っかき回し
勝手に落ち込み、勝手に脇道にそれる


何故か?
二つの側面がある
一つは、誰とでも重なれる凡庸な人物が、世界と対峙するのは限度があるため
もう一つは、分身と言いながらも、主人公の行動を完全にプレイヤが制御するのは不可能であるためだ
つまり、物語とシステム、両面からの要請によって、主人公たちは自立せざるをえなくなった


どことなく後ろ向きな理由を二つあげたが、一つ前向きな理由によっても彼らは自立しだした
それは、長年にわたる、ゲーム文化の熟成によって、プレイヤ自身も成長したためだ
つまり、今までは自分と重なる部分が多くないと、主人公に対して感情移入できなかったのに対し
ゲーム内登場人物に対する想像力が発達したため、自分とは全く異なるパーソナリティを持った主人公に対しても感情移入が可能になったのである
また、感情移入が無理でも、主人公の行動(突飛な)も込みで物語りを楽しむ余裕ができた、とも言える


長々と語ったが、何が言いたいのかと言うと
今時、典型的なワトソンタイプとか出してくるな!
何のゲームに対する文句かは秘密だw

今日の散財

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