『The 4th Kind フォース・カインド』

「フォースカインド」観てきました
パンフには、スリラーとか怖いとか書いてありましたが
まあ、ある意味衝撃映像はありました


感想を率直に書くと
この博士こそ病気だろ?って感じですw


妄想型精神疾患の特徴がすべて出ています
まず
全くの偶然で起こった、別々の出来事に何らかの関連性があると信じる
不思議なことが起きたときに、背後に陰謀や真実があると思ってしまう
次に
非論理的な話で、論理的説明をしようとする
宇宙人は誘拐した記憶を完全に消せるんだから、覚えていなくて当たり前、などという無敵の理論が登場しますw
覚えていないのは、そんなことが無かったからという当たり前の結論には決していきません
次に
根拠のない自信や使命感がある
作中のセリフで「夫が自殺したはずない。私は精神科学者なのよ?兆候があったら見逃すはずがない」といった感じのものがあります
また、夫の死亡後、心配した友人が休むことを提案した時には、「この研究を続ける事だけが私のすべてで、それは夫も願っているはずだ」といったセリフがあります
精神科医だからって、他人が考えていることがすべてわかるはずがないのですが


彼女はセラピストとして活動していたようですが
その治療方法にも疑問が残ります
セラピーの内容を記録した動画が作中にも使われているのですが
患者に容易く同化しているうえに、質問の仕方に患者が予断を持つような内容が多いです
このやり方では、別々の患者が同じ訴えをしているのか、彼女がそう(無意識で)誘導しているのか判別が困難です
また、過去の記憶を探るために、催眠療法を行っているのですが
催眠下で語られた内容は、決して過去の事実を表したりはしません
無意識化の恐怖心などの根拠を探るのには多少使えますが、それ以外の用途で使っても意味がないどころが、有害ですらあります


あとこの映画観ていて感じたのは
類は友を呼ぶ
あんな訳の分からない電話だけで、アラスカまで飛んでくるシュメール語の権威とか、どんだけ暇なんだよw
シュメール語の解読場面とか空耳アワーにしか見えません
シュメール語は同音異義語が大量にあるため、あのような断片的な音列だと、解釈が無限に存在してしまいます


保安官と友人の心理学者の冷静なツッコミが楽しかったですw